「乱」・「変」・「役」・「謀反」・「クーデター」使い分けってあるの?《日本の歴史用語》
「乱」とは?
戦争や騒動が起こり世の中の安寧が失われること。まさに、”世の中が乱れる”状態を表しています。日本の歴史用語では、「政治権力に対する武力による犯行―とくに鎮圧された場合が多い―」時に使われています。
「治に対する乱」、「反逆」、「秩序を失うこと」という時に、よく使われています。
「変」とは?
急に異常な事態の起こること。また、その事態によって、変化が起こる場合に使われています。例えば、「政治権力者たる天皇・皇族、将軍などが討たれたり配流されたり、(一つの立場から見て)不当な立場に置かれることで決着した事件」など。
また「政治上の対立者間に起こった陰謀事件」なども「~の変」と呼ばれることもあります。
「役」とは?
征伐、戦争。国が国境を守るために兵士たちを徴用する兵役、戦役的な意味を含めた戦い。
「謀反」は?
時の為政者に反逆すること。国家・朝廷・君主にそむいて兵を挙げること。
「クーデター」は?
既存の支配勢力の一部が非合法的な武力行使によって政権を奪うこと。支配階級内部での権力移動であり、体制そのものの変革を目的とする革命と区別する。
革命とは?
被支配階級が時の支配階級を倒して政治権力を握り、政治・経済・社会体制を根本的に変革すること。古代中国で、天命が改まり、王朝の変わること。
参考:「goo辞書」「 レファレンス協同データベース」より
特に、それぞれの言葉の使い方に定義があるわけではないようですが、以上のような使い分けがされていることが多いようです。
この使い分けを知っていると、事変の名前が出てきたとき、何となく、何が起きたのか理解しやすくなりますね!
韓国ドラマに出てくる歴史用語
士禍
朝鮮王朝 (李朝) 前期,新旧官僚間に起った一連の抗争をいう。「士林派」に対する政治的迫害事件(のちに「四大士禍」と呼ばれる)。代表的なものとして,戊午,甲子,己卯 (きぼう) ,乙巳 (いつし) の四大士禍がある。
換局
換局(ファングク)は、朝鮮では政局の転換を意味する言葉。目的は党派争いで弱くなった王権を回復し、勢力が強い朋党の力を弱化させる目ことである。主に粛宗の治世から英祖の治世にかけて行われた。例として、「庚申換局(粛宗6年)」(南人政権が崩壊し、西人が政権を掌握する)、「己巳換局(粛宗20年)」(西人を粛清し仁顕王后を追放した後張氏を王后の座に上げた)、「辛丑換局(1721年に発生。辛壬士禍の一部)」(老論政権が倒れ、少論政権が樹立」「丁未換局(英祖3年)老論から少論へ転換」