丙子胡乱とは?

丙子胡乱

丙子胡乱とは?

1636年、清が李氏朝鮮に侵略して、制圧して服属させた戦争。

丙子胡乱の経緯

1636年、後金の太宗ホンタイジ(皇太極)は皇帝に即位し、国号を清と改め、朝鮮に対して臣従するよう要求した。

しかし朝鮮の朝廷では斥和論(主戦論)が大勢を占めたため、仁祖は清を蛮夷と呼んで、自尊心と名分を掲げて拒絶した。

要求を拒絶された清は朝鮮が謝罪しなければ攻撃すると脅したが、朝鮮はこれを黙殺した。これに激怒したホンタイジは朝鮮侵攻を決意をしました。

1636年12月29日、ホンタイジは自ら10万の兵力を率いて当時都としていた盛京(瀋陽)を発ち、翌年1月5日(旧暦12月9日)には鴨緑江を渡って朝鮮に侵入しました。

1937年1月9日、朝鮮の朝廷は清軍侵入の事実を知りましたが、10日には清軍がすでに開城を通過していました。朝鮮朝廷は急遽、漢城と江華島の守備を固め、宗室を江華島に避難させました。

10日夜には、仁祖も江華島へ逃れようとしましたが、清軍に道をふさがれ、やむなく1万3000人の将兵と共に南漢山城に逃れましたが、城を包囲され、45日の篭城の末に降伏、和議が結ばれた(三田渡の盟約と丁丑約条の内容⇒)。

1637年2月24日(旧暦1月30日)、仁祖は城を出て、漢江南岸の三田渡にある清軍陣営に出向き、清に対する降伏の礼を行わされました。

仁祖は朝鮮王の正服から平民の着る粗末な衣服に着替え、受降壇の最上段に座るホンタイジに向かって最下壇から三跪九叩頭の礼による臣下の礼を行い、許しを乞わされました。

丙子胡乱を描いた韓国ドラマ・映画

・「花たちの戦い~宮廷残酷史~」

・「華政」

・映画「天命の城」

 

仁祖・第16代王(綾陽君)

韓国映画「天命の城 」清に土下座した第16代朝鮮王仁祖の屈辱を史実に基づき描いた作品

韓国映画「天命の城」(主演:イ・ビョンホン、キム・ユンソク)は、なぜ、第16代王仁祖時代、三田渡で清国皇帝に「三跪九叩頭の礼」をすることになったのか?追い詰められた南漢山城での様子を描いています。視聴した管理人本人の感想、丙子胡乱を招いた時代背景や、キャスト、見どころ、考察などともにご紹介しています。ぜひ、動画配信サービスでご覧ください。
テキストのコピーはできません。