韓国ドラマ「大王の道」の概要
韓国ドラマ「大王の道」の演出・脚本など
【話数】全34話
【演出】イ・ビョンフン/代表作「イ・サン」「トンイ」「宮廷女官 チャングムの誓い」
【脚本】イム・チュ/代表作「洪國榮-ホン・グギョン-(2001年)」「張禧嬪(1981年~1982年)」「妖婦 張禧嬪(1995年)」
【制作・放送】MBC、1998年4月から8月放送
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韓国ドラマ「大王の道」主なキャストと代表作
俳優・女優(役名) | 過去の出演ドラマ・映画 |
★パク・クニョン (英祖役) 第21代朝鮮王。 |
・「明成皇后」 ・「追跡者-チェイサー-」 ・「スポンサー~破滅の足音~」 ・「模範刑事2」 ・「復讐代行人」 ・「クリミナル・マインド」 |
★イム・ホ (世子役) 思悼世子。 |
・「太宗イ・バンウォン」 ・「オクニョ 運命の女」 ・「宮廷女官 チャングムの誓い」 ・「鄭道傳」 ・「広開土太王」 ・「大祚榮」 |
★ホン・リナ (恵嬪ホン氏役) 世子嬪。 |
・「宮廷女官 チャングムの誓い」 |
★ユン・ソナ (淑媛ムン氏役) |
・「相続者たち」 ・「六龍が飛ぶ」 ・「最高の一発〜時空(とき)を超えて〜」 |
★チョン・ヘソン (暎嬪李氏役) 英祖の側室、思悼世子の母。 |
・「ホジュン宮廷医官への道」 ・「かくれんぼ」 ・「野獣の美女コンシム」 ・「百年の遺産-ククスがむすぶ愛-」 |
★キム・ソンリョン (和平翁主役) 英祖の次女、思悼世子の姉。 |
・「大王世宗(テワンセジョン)」 ・「王と妃」 ・「キミはロボット」 ・「美男ですね」 ・「明成皇后」 |
★キム・ヨンリム (仁元王后金氏役) 第19代朝鮮王肅宗の3番目の継妃。英祖の継母。 |
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★キム・ヨンエ (淑嬪チェ氏役) 英祖の生母。第19代朝鮮王肅宗の側室。トンイ。 |
・「ファン・ジニ」 ・「ロイヤル・ファミリー」 ・「キルミーヒールミー」 ・「LIAR GAME (韓国版)」 |
★イ・イネ (貞純王后役) 英祖の2番目の継妃。金漢耈の娘。 |
・「広開土太王」 ・「千秋太后」 ・「ファン・ジニ」 |
★ムン・イェジ (貞聖王后徐氏役) 王妃。英祖の正妻。 |
・「ジャスティス2-検法男女-」 |
★ク・ヘジン (和協翁主役) 英祖の八女。 |
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★キム・ジヨン (和緩翁主役) 英祖の九女。世子の妹。 |
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★パク・ジョンスク (賢嬪チョ氏役) 英祖長男の孝章世子の正室。 |
・「宮廷女官 チャングムの誓い」 |
★ハン・インス (洪鳳漢役) 恵嬪の父。老論派。 |
・「イ・サン」 ・「ソドンヨ」 ・「インス大妃」 ・「花たちの戦い~宮廷残酷史~」 ・「オクニョ」 |
★クォン・ヨンウン (ムン・ヨングク役) 淑媛ムン氏の兄。 |
・「朱蒙(チュモン)」 ・「ソドンヨ」 ・「階伯(ケベク)」 |
★パク・チョングァン (金尚魯役) キム・サンノ。老論の長。 |
・「朱蒙(チュモン)」 ・「明成皇后」 ・「ホジュン~宮廷医官への道~」 ・「龍の涙」 |
★イ・ジヌ (金一鏡役) キム・イルギョン。少論派。英祖が世弟の頃に暗殺しに来る。 |
・「明成皇后」 ・「王と妃」 ・「淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)」 ・「大王世宗」 ・「大王の夢」 |
★ソン・オクスク (ハ尚宮役) 淑媛ムン氏付き尚宮 |
・「火の女神ジョンイ」 ・「根の深い木」 ・「善徳女王」 ・「朱蒙(チュモン)」 ・「冬のソナタ」 |
※上記のおもな出演者の役名は、ソン・オクスクの演じるハ尚宮以外は、全員、歴史に残る実在人物となります。
韓国ドラマ「大王の道」あらすじ
父英祖に愛されず苦悩する思悼世子。
党派に分かれ権力争いをする貴族や、出世の野望を持つ英祖の側室は、己の利益のため親子の不仲に乗じ、思悼世子の廃世子を画策する。
世子嬪・恵嬪ホン氏やホン氏一族は思悼世子を支え続けるが、思悼世子は次第に心の平衡を失っていく。
嫡男・サン(後の正祖)が10歳になろうとする頃、英祖と思悼世子との確執はついに決定的な事態を迎える。
韓国ドラマ「大王の道」の時代背景と考察
思悼世子が米櫃で死に至った謎に迫る!
「世継ぎであるはずの世子が、米櫃に入れられて餓死させられた」という歴史的事実を初めて聞いたときは、驚いた人も多いのではないでしょうか?
この韓国ドラマ「大王の道」(MBC)は、1998年制作という古い作品ですが、歴史的資料から多くの史実や野史をとりれているため、
「なぜ、そのような事態に?」という疑問や謎が解消されるエピソードがいっぱいに詰まっている史劇になります。
しかし、本来の朝鮮王朝の正式な記録は、正祖が即位するときに処分をしてしまっているため、様々な諸説があり、このドラマがすべての真相を描いているかどうか?とは言い難いものがあります。
当時の時代背景については、歴史的事実として残されているものが多く描かれていますが、
1つ1つの事件が「誰の陰謀なのか?」についても異なる見解があり、ドラマ上の脚色もありますので、このドラマは、その中の一つの説(推測)と言えるのかもしれません。
その中、どのような流れから、世継ぎである思悼世子が米櫃に閉じ込められたのか?多くの人の思惑の渦の中で、若くて不憫な世子が、もがき苦しみながら死に至った様子が、描かれています。
ドラマの参考は『閑中録(恨中録)』が典拠!
『閑中録』は、思悼世子の妻である恵慶宮洪氏が、晩年に回顧録として執筆したもので、当時の宮中のエピソードや世子嬪として支えた恵慶宮洪氏の苦労と不安の思いがドラマ内に度々引用されています。
ドラマを視聴していても、何て素晴らしい妻だと思えるほど、ストレスによる精神的ダメージで心が壊れていく世子を、傍で共感し、温かい言葉を掛け続け、優しく包み込む姿が印象的です。
しかし、この『閑中録』にさえ、政治的な意図が隠されているのではないか?という学説もあるようです。
◆詳しくは、こちらの記事をご覧ください>>>
この韓国ドラマ「大王の道」は、恵慶宮洪氏の『閑中録』を多く取り入れた場面があるので、まさに、英祖が非情で冷酷な父である印象が強く残るストーリーとなっています。
劇中の台詞に、「王としては、優れた人だが、家長としては、失格な人柄だ。」と臣下が評価したり、
親として失格な態度によって、不遇な思悼世子はストレスに耐えかねて、精神を患っていき、多くの非行を行なっていく様が描かれています。
それらのエピソードは、恵慶宮洪氏目線の『閑中録』に記されたものが多くなっています。
米櫃に閉じ込められて悲運の死を迎えた思悼世子は、果たして冷酷な父によって殺されたのか、それとも政治的陰謀によって精神病者という汚名を着せられて、悲惨な最期を迎えたのか?
この韓国ドラマ「大王の道」が、真実に近いのであれば、とても可哀そうな世子に見えてきます。
英祖は、後に庶人に廃した息子を再び世子に封じ、「思えば思うほど悲しい」という意味の「思悼」という諡号を与えています。
思悼世子の処刑に洪鳳漢は関与したのか?
韓国版Wikipediaには、領議政の洪鳳漢が、米櫃事件に深く関与したと書かれています。
恵慶宮洪氏が『閑中録』を書いた理由に、父洪鳳漢が世子の死に直接関与した?
という点に関して、洪鳳漢は関与していない!という正当性を強調する目的で執筆されたという見方がされています。
当時、英祖と世子の関係修復は難しいところまで発展し、錯乱状態とも言える行動を度々行う世子の王位継承を諦め、世子の周辺人物が、世孫(後の正祖)に、王位継承を選んだから不要になった可能性があります。
英祖に思悼世子の自害を進言したのは生母暎嬪李氏なのか?
思悼世子の処分を決心させた人物は、思悼世子の産みの母親である「暎嬪李氏」だと『閑中録』に書かれていますが、ドラマ内には、生母暎嬪李氏による王への進言の場面はありません。
しかし、民に知らせる文書の中に、暎嬪李氏が進言した内容の詳細が書かれた場面があります。
▶ドラマ内で、英祖が書いた民に知らせる文書の中で、暎嬪李氏が進言した内容の詳細を見る!
別な資料(韓国版Wikipedia)によると「死ぬ直前には生母の暎嬪まで殺そうとした。」「内官や女官百余名を殺し、火で焼く拷問を行った」「一歳にも満たない王子恩全君も刀で斬り、斬られた恩全君を門外の池に投げ込んだ。」「景嬪朴氏を殴り殺した」などの様子などが挙げられています。
洪鳳漢と世子嬪の二人にも見捨てられた思悼世子
洪鳳漢と世子嬪の二人でも、「世子」か「世孫」のどちらかを選ばなければ、両方を助けようとすれば、二人ともを失うだろう。
と話し合いが行われることにより、洪鳳漢と世子嬪は、世子が米櫃に閉じ込めているときに、助けようとしなかったことが、ドラマ内に盛り込まれました。
また、洪鳳漢は一切関与していないという恵慶宮洪氏の主張は、そのまま描かれていますので、米櫃を提案したり、閉じ込める場にもいなかったように描かれています。
ただし、皇太孫(イ・サン)を守るため、世子を見捨て、救う努力はせずに、静かに見守った態度であったように描かれています。
英祖はいつから思悼世子の廃位を決めていたのか?
この韓国ドラマ「大王の道」では、英祖が世孫を王継承者として決心したのは、仁元王后金氏亡き後、喪中の時期で、貞純王后との婚姻前に、心の中で決心している場面があります。
しかし、実際には、米櫃事件は、3年後の「羅景彦の直訴十か条」をきっかけに起きています。
その理由も、ドラマ内で、次のように描かれました。
「世孫はまだ幼く、万が一の時に、政治ができないため、15歳になるまでは、世子を生かしておこう・・。」など、
▶詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
なぜ、誰も米櫃に閉じ込められている世子を助けようとしなかったのか?
歴史的資料には、正祖が泣きながら父親の助けを訴えた記述はありますが、世子を支える家族・親族や官僚たちからの上訴は1つも無かったと残されています。
世子嬪親子の場合は、世孫だけは後継者にしたいと考えたため、世子が「庶民への降格」と「流刑」になる(=世子嬪は庶民の罪人の妻)よりも、
上手くいけば、王(正祖)の母である世子嬪は皇太后になり、洪鳳漢たちは、その一族として生き残れるように、洪鳳漢は最後まで、こだわったように描かれています。
この韓国ドラマ「大王の道」では、父洪鳳漢と世子嬪との間で、
「夫(婿)をとるか?息子(孫)をとるか?両方を守ろうとすれば、両方を失う可能性がある。」
と、その話し合いをする場面が見られます。
また、この時、話し合いで「世孫」を選択した洪鳳漢が、史官達の上訴や米櫃の世子の様子の報告を遮断するなど、積極的に世子が死ぬように動いたのではないか?という噂があり、
当時、それらの洪鳳漢の悪い噂を否定するために恵慶宮洪氏が『閑中録』を書き残したと言われています。
その思いを込めた『閑中録』の一文(洪鳳漢は関与していない!)を描いたのか?次のような場面があります。
韓国ドラマ「大王の道」では、英祖が、直接、米櫃の置いてある場所に足を運び、目の前で生死を確認させ、引き続き、確実に世子が亡くなるまで見張るように言い残して去っていく場面があります。
しかし、不自然なことに、史実の英祖は、「御製思悼世子墓誌文」を通じて思悼世子を殺すつもりは最初からなく、思悼世子の死の知らせを聞いて非常に驚き、悲しんだと、「この文書は臣下ではなく自身の手で作成したという文」とともに、墓誌文を記録しています。
その文中には、「お前はどんな心で七十の父にこのような状況を経験させるのか…」、「本当に何事もないことを願っていたが、9日目にお前が死んだという悲報を聞いた」と書いてあるそうです。
英祖は、心の奥底では、上訴が届いて中止することや、誰かが密かに生かす努力をしているだろう!と、望んでいたのかもしれません。
米櫃に閉じ込めた後、次の連絡は、「9日目にお前が死んだという悲報」だったと直接後世に伝えているのです。
そのため、一部の学者たちはこの点を挙げて、誰かが米櫃を守る者たちを買収し、思悼世子に関する情報を遮断したのではないか?という説をあげているのです。
米櫃の中の悲惨な思悼世子の様子
韓国ドラマ「大王の道」でも、米櫃の中の思悼世子の様子を、最終話の2話分のかなり長い尺を使って詳細に描いています。
関連資料を検索していると、米櫃の中の思悼世子の様子も生々しいほど酷い状況が報告・学者による推測がされています。それが、以下の一部です。
- まず、恵慶宮洪氏著『閑中録』には、「思悼世子が爪が剥がれるほど米櫃を引っ掻き、自分の切迫した状況を知らせた」と記録しています。(※劇中無し)
- 実際に使用された米櫃は小さめで、成年男子が入るなら、足を抱えるような姿勢で身動き取れず、キツイ姿勢だったのではないか?(※劇中は、ゆったり大きめな米櫃を使用。)
- (劇中にもある様子)当時は、立っている兵士ですら汗ばむほど日差しが暑く、米櫃の中は、さらに、蒸し暑かったと思われます。ドラマ内でも、思悼世子が、何度も「水をくれ・・」と米櫃の中から声を出しています。
- 水は与えられなかったので、持っていた折れた扇子で自分の尿をとって飲んでいた。また、米櫃内には、糞尿の悪臭が充満した悪環境で、絶命したようだ。(※「昨日は尿を飲んだが、今日は、もう尿も出ない。」というセリフあり。)
- 最初の頃だけ、世子付きの内官が、おかゆを隙間から差し入れたようだ。(※劇中無し)
という記録や推測が見られ、そのいくつは、ストーリーに盛り込まれました。
「大王の道」では、米櫃の前に、誰も近づけないように兵士が立ち、毎日、生きているかどうか?を米櫃を揺らして確認する光景が描かれています。
これらを拝見すると、ただ餓死するというよりも、賜毒よりも、もっと苦しく壮絶な死に方であったと推察されます。
和媛の思悼世子に対する愛情表現が度を越えている!
恵慶宮洪氏著『閑中録』に、二人が特別仲良かったことが、所々出てきます。
その中に、二人っきりで、夜を過ごしていたことがよくあり、それは、ヘロヘロになるまで酒を飲んでいたようだと書かれています。
この二人っきりで深夜をともに過ごした・・という解釈を、ドラマ「大王の道」で、以下のように脚色したようです。
《劇中の表現》
和媛は、自分の夫よりも、世子へ強い愛情表現が多く、思わせなぶりな態度やセリフが描かれています。
ある時は、世子の背中に寄り添っている和媛の姿を、世子嬪に見られ、世子嬪が困惑する姿も描かれました。
事あるごとに、世子を困らせる噂を流すムン淑媛の頬を平手打ちして叱ることもあれば、「世子嬪が羨ましい」とつぶやくことも。
そして、世子に、「愛してはならない立場の人を愛してしまった!」と相談する場面が描かれますが、ここでは、世子は、相手が自分と知らずに「諦めろ!」とアドバイスをします。
最終的には、「羅景彦の直訴十か条」事件の時に、世子が和媛に婦女暴行を行なったとの噂が流れます。
また、『閑中録』では、恵慶宮洪氏は「和媛のせいで、一時、正祖と仲が悪くなった」と記しています。
推測ですが、世子が米櫃に閉じ込められているときに、世子嬪も洪鳳漢も、世子を見捨てて、助けなかったことについて、正祖に憎しみ植え付けるようなことを言ったのかもしれません。
「大好きな兄を見捨てた父娘!」と考えると、韓国ドラマ「イ・サン」で、和媛が、世子嬪や正祖を目の敵にした態度にも、辻褄が合うような気がします。
あるいは、和媛の嫁ぎ先が、キム・サンノの配下だったため、英祖同様に、恵慶宮洪氏母子を憎むような策略にハメられて、行動を共にするようになったのかもしれません。
このドラマからは、大好きだったはずの思悼世子の息子から、玉座を奪いたくなった和媛の心境の変化は、分からないままです。
「羅景彦(ナ・ギョンオン)の直訴十か条」の真実は不明のまま
「羅景彦(ナ・ギョンオン)の直訴十か条」はその場で処分され、羅景彦もすぐに殺されています。
そのうえ、世子と羅景彦の対質尋問も行なわれなかったため、「羅景彦の直訴十か条」は、どこまでが真実で嘘なのか?も明らかにされていません。
「羅景彦の直訴十か条」のすべての内容が、世子の復讐心を恐れた老論の可能性もあります。あるいは、実際にあった出来事を、大袈裟に盛り過ぎた話かもしれませんし、真実と嘘が混在しているのかもしれません。
景宗と思悼世子の疑惑の残る死、そして、謀反の罪で処刑されていった数多くの罪人など、英祖の玉座には、疑惑の多い死が複数あり、ドラマ化するには、見ごたえのある時代なのかもしれません。
洪鳳漢と洪国栄(ホン・グギョン)の家柄について
洪鳳漢と洪国栄(ホン・グギョン)は、朝鮮第14代王宣祖と仁穆王后の嫡子である貞明公主と洪柱元の子孫になります。
洪鳳漢は、次男洪萬容の玄孫になります。
洪国栄は、三男洪萬衡の昆孫になります。
洪国栄の家は貧しく、麻疹に罹っても水しか与えることができず、父親の洪楽春(ホン・ナクチュン)は洪鳳漢の家に食料を分けて欲しいと頼みに行き、世子嬪の母から、米を分け与えてもらいます。
なぜ、こんなにも裕福に差があった理由は、次男洪萬容は、粛宗の時代に、吏曹判書と礼曹判書を歴任するなど、裕福な名門一族でした。
さらに、世子嬪を輩出したことで、洪鳳漢自身も、領議政に上り詰めるなど、出世街道を歩んできました。
洪鳳漢の弟も科挙に合格して以来、兄とともに、出世コースで昇進します。
洪鳳漢の書生には、貞純王后の父金漢耈(キム・ハング)がいました。
ドラマでは、洪鳳漢の推薦により、金漢耈の娘が王妃となり、それまで低姿勢だった金漢耈が、洪鳳漢に頭を下げてもらう立場になり、日増しに欲が出てくるようになります。
一方、洪国栄の家系は、次男ほどではなくても、歴代はそこそこの家柄でしたが、父親の洪楽春(ホン・ナクチュン)が、科挙を受けず、仕事に就かなかったことから、貧乏になったようです。
ムン淑媛とは?
ムン淑媛は、王子を産めなかったことから、謀反のような大きな事件を起こしていないため、禧嬪張氏のように三大悪女には名前を連ねていませんが、
思悼世子を守ろうとする仁元王后金氏、貞聖王后徐氏、暎嬪李、恵嬪ホン氏という、ムン淑媛よりも位階が上の4人の女性がいたにもかかわらず、
英祖の寵愛だけを武器に、思悼世子と英祖の親子仲を引き裂いたり、英祖と暎嬪李氏の仲も隙間を作ることに大きな影響を及ぼした性悪な人物と言えます。
老論派たちが、思悼世子の死にとどめを刺すまでのお膳立てに、大きな貢献をしたと言えます。
ムン淑媛は、韓国ドラマ「イ・サン」には登場しませんが、正祖の即位後、処刑されています。
韓国ドラマ「大王の道」の端役・子役にすごいメンバー!
◆メインのキャストですが、ムン淑媛役に、日本でも歌手として活躍したユンソナさんが!若くて、可愛くてきれいなので、英祖に愛される側室として、ぴったりな配役です。
ちょっと小悪魔的な演技も多いですが、可愛すぎて憎めない感じです。
◆ドラマの終盤に近く、貞純王后金氏役として、「広開土太王」で王妃(ヤギョン)役をした女優イ・イネさん(17歳)が登場。
本来、この「大王の道」は、正祖が即位するところまでだった予定が、途中で打ち切りになってしまったため、出番が削られてしまい、世子を陥れた悪女は、ムン淑媛がメインになってしまいました。
◆「広開土太王」でトルビス役を演じた俳優キム・ジョンヒョンさんが、思悼世子の側近のチョ・ユジン役を演じます。
◆「明成皇后」で第26代朝鮮王高宗役を演じる俳優イ・ジヌさんが、景宗時代の承旨キム・イルギョン役で、冒頭など僅かなシーンで出演します。
◆思悼世子の次女(チョンソン公主)役を、今はたくさんの主演女優を務める女優イ・セヨンさんが子役時代の作品として登場しています。とても可愛らしい少女時代です。
◆思悼世子の側室肅嬪イム氏の息子恩信君役を、「太宗イ・バンウォン」で譲寧大君の役を演じる俳優イ・テリさんが、子役のデビュー作として登場します。
まだ幼い顔に、少しだけ面影が感じられます。
◆その他、俳優オ・スンユンさんが、ソングクの息子役として子役で登場します。
古い作品だからこそ、現在活躍する俳優さんたちの初期が見られるのも楽しみの一つです。
途中で打ち切りとなっているため、後半に出番が予定されていた役の回収ができておらず、不自然な登場になっている人もあります。
その代表として、ホン・グギョンや貞純王后金氏、端役にも、中途半端なところがあります。
不満に思った脚本家イム・チュのが2001年「洪國榮 -ホン・グギョン-」の制作に携わっていることから、続編として観るのもいいですね!(※TSUTAYA宅配レンタル8プランに取り扱いあり。)
最終回のラストシーンが、キム・サンノや、ムン淑媛のあざ笑う光景で終わることも悪評があるようですが、続きが無くなってしまったため、仕方がないのかもしれません。
また、現在放映中の作品は、カット版となっているため、全体的な流れの不自然さがあります。
この作品を十分に楽しみたい場合は、完全版のDVDでのご視聴をお勧めします。
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