マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜感想・動画配信・キャスト・韓国ドラマ情報

韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜私のおじさん?」の概要

韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」の演出・脚本・視聴率など

【話数】全16話
【演出】 キム・ウォンソク/代表作「トキメキ☆成均館スキャンダル」「大王世宗」「モンスター〜私だけのラブスター〜」「女王の教室」「未生〜ミセン〜」「正祖暗殺ミステリー8日」「シグナル」
【脚本】 パク・ヘヨン/代表作「また!?オ・ヘヨン～僕が愛した未来」「清潭洞に住んでいます」
【制作】 tvN、2018年3月 – 5月放送、 スタジオドラゴン制作
【最高視聴率】7.3%
【公式サイト（登場人物相関図など）】http://mydearmister.jp/story/index.html

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韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」主なキャストと代表作

韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」あらすじ

建設会社で働くドンフン（イ・ソンギュン）に、ある日、差出人不明の5000万ウォンの商品券が届く。

直前に母から、無職の長男のために、家を売って食堂をやらせたいと相談されたドンフンは、それを受け取ってしまう。

翌日、ドンフンは匿名の告発を受けた監査部から調査を受けることに。しかし、商品券は彼の机からこつ然と消えており、ドンフンは答えに窮する。

すると、突如商品券がビルのゴミ置き場から見つかる。ドンフンは「5000万ウォンの商品券を捨てた男」として社内で英雄扱いされることに。

商品券を捨てたのは契約社員のイ･ジアン（IU/アイユー）だと知ったドンフンは、自分が捨てたことにしてほしいと彼女に頼む。

すると、ジアンから交換条件として１ヶ月間食事をおごってほしいと言われてしまう。

実は、ジアンは、ドンフンの妻ユニ（イ･ジア）と不倫関係にある社長ト・ジュニョン（キム・ヨンミン）からお金をもらうため、ドンフンを陥れようとしていた。

そうとは知らないドンフンは、ジアンに関わるうちに彼女が多額の借金を抱えていることや、孤独な人生を歩んできたことを知り、少しずつジアンを助けるようになる。

そんなドンフンの優しさに触れるたびに、ジアンの心は少しずつ揺らぎはじめる。

※ストーリー引用元：「私のおじさん公式サイト」より

韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」視聴した感想・見どころ

韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」前半の感想

ドラマの前半は、人間心理を描いた場面が多い特徴があります。

そのためどのような展開を描きたいのか？さっぱり分からないため、過去に前半の視聴中、途中で離脱された方もあるかもしれません。

ここで様々な人間模様・価値観・考え方・生き方・家庭環境・人生観などを深く描写することで、後半の展開に視聴者の心が揺さぶられるような流れになっています。

例えば「自分の恥ずかしい部分は、親や身近な人ほど、知られたくない。だから、知っても、知っていないフリをしてほしい。それが礼儀だ。」という価値観のパク・ドンフン（イ・ソンギュン）。

過去に、祖母に暴力をふるう高利貸しを殺したことがある経験から、「誰かと仲良くなっても、人を殺したことがあることを知ると、みんな「どうやって離れていこうか？」と、食事も4回するうちに離れていくのが当たり前だから、今では、最初から、誰とも仲良くしないことにしている。」という心を閉ざした21歳の派遣のイ・ジアン（IU）。

そのほか、高学歴でも、大企業を辞めて落ちぶれた生活をしている40代の熟年世代の様々な思い。

落ちぶれても楽しく暮らしている姿を見て「落ちぶれたあなたが好き！」というチェ・ユラ（クォン・ナラ）。

物事の見方を、客観的・主観的に変化させながら、人間心理が、見方によって変わる描写が多いです。

どうしてこんな態度や性格になってしまったのか？

これまで生きてきた人生に左右されながら、今の自分がある！ということを、登場人物で表現しています。

実際の視聴者にも、これまでの経験から、性格や価値観が変わってきたターニングポイントが、自分にもあるという共感を得る人もいるかもしれません。

韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」後半の感想

後半は、イ・ジアン（IU）がどのような生い立ちがあって、このような人付き合いを止めたのか？

その理由が分かってくると、パク・ドンフン（イ・ソンギュン）とともに、涙が止まらなくなります。

パク・ドンフン（イ・ソンギュン）が妻帯者とも知らず、やっと入所できた高齢者施設のベッドの上で孫の幸せを託す言葉をかける祖母。

人生の生き方・考え方を、家族・夫婦・会社という枠の中で、それぞれは、独立しているようで、影響し合い、それが、将来の親のお葬式の花輪の数で人生の成功や出世を想像させる会話など、分かりやすくて面白いです。

最も感動したのは、パク・ドンフンの兄が、自分が人生で一番誇らしく思えるようなお金の使い方をした場面ですね。

大事にとってあったタンス預金を、惜しげもなく散財し、満足げに嬉しそうに語る場面は、とても感動的でした。

この場面のために、前半の多くの人たちの人間模様が細かく描かれていたのだと実感しました。

人気ドラマ「ペントハウス」のイ・ジアも出演！

韓国ドラマ「ペントハウス」のイ・ジアが、パク・ドンフン（イ・ソンギュン）の妻カン・ユニ役で登場。

今回は、妻が、不倫をする役を演じます。

夫は誠実だけど面白みがなく、弁護士の自分（妻カン・ユニ）よりも年収が低いことから夫に愛想が尽きて、

夫の大学時代の後輩であり、現在夫が勤める会社の社長であるト・ジュニョン（キム・ヨンミン）と不倫するという悪妻の役です。

将来は、夫と離婚して、ト・ジュニョンと再婚を考えており、そのために、夫には会社を辞めてもらい事業で独立するように働きかけるという妻を演じています。

ペントハウスでは、夫の方に問題がある妻でしたが、こちらは、妻自身がカン・ユニ（イ・ジア）の方に、問題がある役です。

是枝監督も、IUの演技を絶賛！

この作品は、映画「ベイビー・ブローカー」のインタビューで是枝監督も、IUの演技に涙が止まらなかったと絶賛されていたドラマです。

IUは、あまりセリフが無く、多くは表情で心情を物語ります。ポツンと喋る一言が、とても重みのある言葉で、相手は、返す言葉が無くなります。

最初は、話しかけられても返事もしないような可愛げの無い女性だったのが、ストーリーが進むにつれて、家庭環境の貧しさ、母親の借金地獄を背負わされ、寝たきりの祖母の介護と世話までしながら、殺人まで行なってしまった。

そんな境遇で育ってきた心情を、セリフでなく表情で語るIUの素晴らしい演技が、後半、涙をそそります。

人によって、大事なものに対する価値観が違う

ドンフンの妻カン・ユニ（イ・ジア）にとっては、結婚以来、夫が自分よりも家族や幼馴染の友人たち優先して大事にすることが疎ましく、愛情が冷め、不倫に走ったと言い訳をしています。

その一方で、同じドンフンの家族や幼馴染が住む町に生まれ変わったら住みたいという対照的な発言をするイ・ジアン（IU）。

立場や生きてきた環境により、大切に感じる価値観が異なることを表現していますが、どちらが正しいのではなく、どちらが自分にとって幸せに感じる必要な存在だったかだけの違いです。

そして、可愛そうな家庭環境で苦労して育ったイ・ジアンにとって、ドンフンの存在は、生きてきた中で一筋の光のように見えたが、ドンフンの兄弟や幼馴染も、ドンフンと変わらない自分にとって人間扱いしてくれる温かい集まりであることを知ったイ・ジアン。

最終話で、悲しく、感動的なフィナーレを迎えます。

人と人との価値観の違いは、生き難い世の中にし、人の心を傷つけ、競争心や妬み、嫉妬などからは、相手を出し抜いたり、陥れたり。

そんな世の中で、負け組のように暮らす高学歴でありながら、無職や学歴不要の仕事をする熟年世代たちが、楽しく、絆を大事に、幸せそうに生きている対比の描写などが、多くあることで、

人間の幸せのあり方はどうあるべきかを、メッセージを送っているように受け取れます。

地獄を見て育ってきたイ・ジアンにとって幸せに感じた他人の言葉や態度も、ドンフンの妻カン・ユニにとっては、自分を阻害した腹立つ言動に受け止められたり、決して正解の無い価値観。

私には、カン・ユニの気持ちも分かるような気がします。

挿入歌は？

オリジナルサウンドトラックには、ヒロイン役で、シンガーソングライターでもあるIUが作詞した曲が使われています。

とても切なくなるような素敵な曲で、この曲が流れるたびに、ドラマを盛り上げました！

IUは、「2018 APAN STAR AWARDS  「中編ドラマ女性最優秀演技賞」を、「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」で受賞し、女優としても評価されました。

弟のギフンが最終話で話した映画「誰も知らない」とは？

弟のパク・ギフン（ソン・セビョク）が最終話で、「可愛そうで5分以上見れなかった！」「自分が育ててあげたい気持ちになった」と話した映画「誰も知らない」は、是枝裕和監督作品。

そして、後に、IU、ソン・セビョクは、是枝裕和監督作品「ベイビー・ブローカー」に出演。是枝裕和監督も「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜は、泣けた！」とインタビューで返しました。

このパク兄弟シーンの中で、「どんな人間にも自然治癒力があり、不幸な環境の子どもたちもたくましく生きている」という会話をした後、

今まで「なんてことない」と言い聞かせながら困難を乗り越えてきたドンフンは、今回だけは傷付いた心を癒せず、部屋で一人、男泣きをします。

イ・ソンギュン薬物使用疑惑による影響で動画配信は今後どうなる？

2023年10月、主演俳優のイ・ソンギュンが薬物使用疑惑により、仁川警察庁の内偵捜査を経て立件の後、被疑者としての扱いに切り替わり、出演予定のドラマの降板が報じられました。

イ・ソンギュンは、特徴的な低い声が魅力的な俳優で、アカデミー賞４冠の映画『パラサイト　半地下の家族』に出演していて、世界的にも注目を集めていた俳優であっただけに残念なニュース。

しかし、このような場合、作品や他の役者に問題があるわけではないため、過去にも、同じ薬物容疑で逮捕され、引退した元俳優のユチョン、俳優ユ・アインなどの主演ドラマ・映画は、

その後も、日本では変わりなく動画配信サービスで視聴できていることから、長期的には、今後も配信はあるかもしれませんが、

一時的、あるいは、一部の作品において、配信がストップという可能性も残ります。（事件の全容次第かもしれません。）

観ておきたい方は、配信があるうちにご視聴くださいね。

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