韓国ドラマ「ワンダフルワールド」の概要
韓国ドラマ「ワンダフルワールド」の演出・脚本・視聴率など
【話数】全14話
【演出】イ・スンヨン代表作/「トレーサー」
【脚本】キム・ジウン代表作/「嘘の嘘」「なぜオ・スジェなのか」「医師ヨハン」「ジキルとハイドに恋した私」「清潭洞スキャンダル」「清潭洞アリス」
【制作】MBC 2024年3月1日~4月13日放送
【最高視聴率】12.7%
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韓国ドラマ「ワンダフルワールド」主なキャストと代表作
俳優・女優(役名) | 過去の出演ドラマ・映画 |
★キム・ナムジュ (ウン・スヒョン役) 人気作家。心理学科教授。愛する息子を殺され、その犯人を自ら葬る。 |
・「逆転の女王」 ・「棚ぼたのあなた」 ・「ミスティ~愛の真実~」 |
★チャウヌ(ASTRO) (クォン・ソンニュル役) 心に傷を負った謎の青年。 |
・「女神降臨」 ・「新米史官ク・ヘリョン」 ・「私のIDはカンナム美人」 ・「僕たちの復讐ノート」 ・「ワンダフルデイズ」 |
★キム・ガンウ (カン・スホ役) ウン・スヒョンの夫。記者。ニュースキャスター。 |
・「工作都市」 ・「99億の女」 ・「アイテム」 ・「契約主夫殿オ・ジャクトゥ」 ・「ゴールデンクロス」 |
★イム・セミ (ハン・ユリ役) ウン・スヒョンの妹のような存在。 |
・「女神降臨」 ・「天気がよければ会いにゆきます」 ・「私の恋したテリウス」 ・「最悪の悪」 |
★パク・ヒョックォン (キム・ジュン役) 大統領選挙時期候補。韓国連合党会長。 |
・「六龍が飛ぶ」 ・「風の絵師」 ・「緑豆の花」 ・「いつかの君に」 |
★オ・マンソク (クォン・ジウン役) クォン・ソンニュルの父親。スヒョンにひき殺される。 |
韓国ドラマ「ワンダフルワールド」あらすじ
成功した心理学者であり、有名作家であるスヒョン(キム・ナムジュ)。
仕事も家庭も完璧な日常生活を送っていたが、度重なる流産の末授かり、溺愛する一人息子のゴンを交通事故で無くしたことから、自ら加害者を処罰する行動に出る。
生きる気力を失ったスヒョン(キム・ナムジュ)は、刑務所で出会った仲間に慰められ、少しずつ心を開いていきます。
刑務所を出所したスヒョン(キム・ナムジュ)は、刑務所でお世話になりながらも病で亡くなってしまった仲間チャン・ヒョンジャ(カン・エシム)に頼まれ、事件の犠牲者となる被害者ソンニュル(チャウヌ)を見つけ出し、頼まれていた謝罪の日記帳を手渡すために会いに行きます。
その被害者ソンニュル(チャウヌ)は、自分と似た心の傷を抱えていることを知り、スヒョン(キム・ナムジュ)は、その後も、放っとけなくなります。
そして、二人は、互いの秘密を抱えたまま頻繁に会うようになりますが、事故の真実を明らかにしようとしていくうちに、パンドラの箱を開けてしまいます。
韓国ドラマ「ワンダフルワールド」視聴した感想・見どころ
「ワンダフルワールド」とは思えぬほどの悲劇が始まる!
幸せな時間を過ごす子育て中に、もし、可愛い盛りの子どもを失うと・・。
自分を責め、加害者を憎み、いつしか仲良かったはずの夫婦も破綻へ。
悲しみの大きさは、刑務所の作業中、ミシンで自分の手を縫い続け、たくさんの血が飛び散るほど溢れ出ていても気が付かないほど、深い悲しみ。
心の痛みの大きさが描写からも伝わってきて、子育て経験のある人なら、過去に、自身の子供が迷子や帰宅が遅くて心配した時の気持ちが思い出されて、一緒に胸を痛めるシーンも多いのではないでしょうか。
4度の流産の末、授かった待望の赤ちゃんであったはずの一人息子が、ある日、交通事故に。
しかも、事故の後、手を尽くされたのならともかく、加害者は悪質な対応をしたにも関わらず、執行猶予処分。
息子への謝罪を加害者に求めるも、「裁判の結審により責任は果たしている!」と、悪びれた様子もなく、悲しむ母親に対し吐き捨てるように言う。
悲しみと怒り心頭のスヒョン(キム・ナムジュ)は、憎しみのあまり加害者を故意に車でひき殺す。
これにより、加害者でもあるジウン(オ・マンソク)は被害者でもあり、被害者でもあったスヒョン(キム・ナムジュ)は、加害者となり、複雑な関係へとなっていきます。
そのうえ、ジウン(オ・マンソク)は悪質でありながらも、人脈と権力・お金により執行猶予になったのにもかかわらず、スヒョン(キム・ナムジュ)は、「心神耗弱を理由に情状酌量による減刑は望まない」と法廷で宣言し、実刑懲役7年となります。
スヒョン(キム・ナムジュ)は、人殺しの肩書を持つため、服役後も、加害者として扱われ、息子を失った母親に対する同情ではなく、世間から白い目で見られ、日常生活に心労が重なります。
子どもを失ったショックも色褪せることなく、家に引きこもっていると、当時の幸せだったころの思い出ばかりが蘇り、自分を責め、胸が張り裂けるような苦しみが湧いてきます。
そんな時、静かに日々を送る暇もなく、新たな苦しみがスヒョン(キム・ナムジュ)を襲い掛かるようになります。
自分は、被害者という立場だけではなく、加害者でもあったことを実感ー。
息子は、なぜ、あのような不幸な死に方をすることになったのか?謎を追い求めていくうちに、思いがけない真実が次々と明るみになっていきます。
交通事故という一瞬の出来事から、ここまで話が不幸に展開していくとは!
このドラマの悪質な加害者の態度によって、悲しみの傷口がナイフで抉られるような場面をはじめ、実際にもありそうな悲劇の描かれ方に共感する人も多いのではないでしょうか。
ドラマタイトルは『ワンダフルワールド』なのに、どうしてこんなに不幸なことばかり・・。
と視聴して疑問ばかり湧いてきます。
これについて、イ・スンヨン監督は
つまり、暗闇の中の光が、「ワンダフルワールド」で、その美しい光(幸せな時間)ということみたいですね!
このドラマは、楽しい気持ちになるストーリーというよりも、今一度、車を運転する人は「事故は、被害者とその家族の未来を奪う」ということを改めて実感することだと思います。
しかし、ただの社会性の強いメッセージが含まれているということだけではなく、息子の死因をはじめ、サスペンスタッチな設定も多くありますので、
続きが気になり、一気見したくなるような要素も満載です。
クォン・ソンニュルを演じるチャウヌ(ASTRO)に注目!
刑務所で世話になりながらも服役中に病死した受刑者に頼まれ、クォン・ソンニュル(チャウヌ)のところに謝罪の気持ちを綴った日記帳を届けに行きます。
クォン・ソンニュル(チャウヌ)は、始終怪しい行動ばかりで、サスペンスを紐解くカギを握っている大事な役柄でもあります。
ソンニュルを演じるチャウヌは、K-POPボーイズグループ「ASTRO」のセンターで、サブボーカリスト、ビジュアル担当なだけあり、人気もビジュアルも抜群!
“漫画から飛び出してきたようなルックス”といわれ、これまで、韓国ドラマにも、ビジュアルを活かした役柄が多く、「新米史官ク・ヘリョン」でイケメンのトウォン大君役や、「女神降臨」でイケメンでセレブで優秀な高校生の役を演じてきました。
この「ワンダフルワールド」で、今回演じるソンニュルは、チャウヌにとって、イケメンが推しの役柄ではなく、新境地ともいえる役柄となります。
しかし、隠しきれない美形な顔立ちは、様々な表情のアップになるたび、見惚れるようなイケメン俳優の映像が映し出され、そのたびに、若い世代でも楽しめるのではないかと思います。
これまでにない役作りのチャウヌの演技に、視聴者が胸を打たれたという評価も高く、韓国では高視聴率を記録しています。
「ワンダフルワールド」キャストのインタビューコメント
女優キム・ナムジュさんは、インタビューにより、出演を決めた理由について、次のように語っています。
強い母性愛をモチーフにしたこのドラマに惹きつけられました。私も、2児の母で、ウン・スヒョンというキャラクターの心に100%共感することができましたね。そういう共感できる物語の力に今回魅了されたことが大きいかもしれません。
チャウヌさんは、インタビューで次のように見どころを語っています。
最初の段階では、台本にボクシングという要素は入っていなかったんですが、僕が「ボクシングという要素を入れるのはどうですか?」とちょっと提案をしまして、今回ボクシングのシーンも入ることになりました。ソンニュルという人物の感情、彼が抱えている痛み、また、傷を表現することを最優先に考えました。
俳優キム・ガンウさんのインタビュー内容。
撮影しながら相手役の演技を見て、ここまで感情が動かされたのは今までそれほど無かったんですよ。 今回、僕の妻役を演じたキム・ナムジュさんの演技を見てですね、特に、彼女が号泣するシーンで、悲しいのはもちろん当然なんですが、それとはまた別に、非常にエネルギーが求められるシーンですので、しかも、(撮影が)とても長回しだったんですね。その悲しみを表現する姿を見ながら同僚の俳優として心配になるほどでした。
女優イム・セミさんのコメント
実は、以前に「女神降臨」という作品で共演もしていて、ウヌさんとはとても仲が良いんです。会うとお互いに、「どっちを先に笑かすか」っていうことを賭けてるような感じで、ちょっとジョークをとばしてるんですよ。その日は、すごく真剣なシーンだったんですが、やっぱり、案の定、笑ってしまいましたね。もう一点は、チャウヌさんが今回スタッフ全員にダウンジャケットを配ってくれて! お陰様で暖かい冬を過ごすことができました。
スタッフ全員にダウンジャケットをプレゼントだなんて、
チャウヌ様、スゴイやん!
それぞれ、サスペンスとかというよりも、
「家族の大切さを感じてもらいたい。」
「“どんでん返し”が何度も続きますので、是非最後までお楽しみください。」
というコメントを韓国ドラマファンに送っています。
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