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朝鮮戦争 38度線の攻防と休戦を描いた韓国映画「西部戦線1953」「高地戦」など

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戦争・民主化闘争・南北分断関連
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朝鮮戦争とは?

朝鮮戦争の発端は、1950年6月25日にソ連のスターリンの同意と支援を取り付けた金日成労働党委員長率いる北朝鮮が、事実上の国境線と化していた38度線を越えて韓国に侵略戦争を仕掛けたことによって勃発しました。

宣戦布告を行わず、砲撃開始。30分後には、北朝鮮軍の約10万の兵力が38度線を越えました。

韓国側の軍事力

前線の韓国軍では、一部の部隊が独断で警戒態勢をとっていたのみで、農繁期であったこともあり、大部分の部隊は警戒態勢を解除していたそうです。

しかも、首都ソウルでは、前日に陸軍庁舎落成式の宴会があったため軍幹部の登庁が遅れ、指揮系統が混乱、李承晩(イ・スンマン、大韓民国の初代大統領)への報告は、奇襲から6時間も経ってからとなりました。

かつて日本領となっていた朝鮮半島は、日本が1945年8月、第二次世界大戦により敗戦した影響により、アメリカ軍による日本軍の武装解除が行なわれており、

米韓軍事協定によって重装備が全くなく、戦車なし、砲91門、迫撃砲960門、航空機22機(それも練習機)のみという状況でした。

しかも、韓国軍は、1948年の建国後に新たに編成された師団のみで、各部隊毎の訓練は完了していませんでした。

わずか3日後(6月28日)、首都ソウルが陥落。その勢いで、中朝軍は、釜山周辺まで南進しました。

1950年6月~9月までは、中朝軍が、南端の釜山近くまで侵攻した地図が、以下の通りです。

1950年6月~9月までは、中朝軍が、南端の釜山近くまで侵攻した地図

赤色が「中朝軍」、緑色が「韓国」の占領地区域

この時点で韓国軍の死傷率は50%に上ると報告されています。

南北間の朝鮮戦争は知っていたけど、

首都ソウルが陥落して、

韓国消滅の危機があったとは知らなかったわ~!

 

 

北朝鮮の軍事力

中朝軍が、このような勢いで南進できた理由には、

北朝鮮軍は中国共産党軍やソ連軍に属していた朝鮮族部隊をそのまま北朝鮮軍師団に改編した部隊など練度が高かったことや、

中朝連合軍の兵士の人数も勝り、

・朝鮮民主主義人民共和国:兵力266,600人
・中華人民共和国(抗美援朝義勇軍)兵力780,000人~1,350,000人
・ソビエト連邦の兵力72,000人(ソ連軍パイロットが中国兵に扮し局地的な戦闘を行っていた)

そのうえ、ソビエト連邦は、金日成に武器を援助しており、T-34/85戦車240輌砲552門迫撃砲1728門、イリューシンIl-10やアントノフAn-2など航空機211機を有していた。

双方の主力砲の射程に関しても、北朝鮮砲兵の11,710メートル(ソ連製122mm榴弾砲M1938)に対して、韓国軍砲兵は6,525メートル(アメリカ製105mm榴弾砲M3)と韓国軍は劣っていました。

韓国軍師団と北朝鮮軍師団が1分間に投射できる弾量比については、1:10で北朝鮮軍師団の圧倒的優位であった。

国連軍の援護

マッカーサーは、6月29日に東京の羽田空港より専用機の「バターン号」で水原に飛び、現地の状況を視察後、日本に戻り、投入可能な全兵力の使用を許可することを決め、

7月7日、国際連合安全保障理事会決議84 により、

北朝鮮に対抗するため、アメリカが統一指揮を執る国連軍の編成が決議され、7月8日に、マッカーサー国連軍司令官に任命された。

反撃の最初は、苦戦したようですが、仁川上陸作戦で大成功をし、首都ソウルを奪還した後、マッカーサーの自信は肥大化。

そのため、戦争目的が「北朝鮮軍の侵略の阻止」から「北朝鮮軍の壊滅」にエスカレートしていき、

ついに、中華人民共和国との国境の鴨緑江にまで迫っていきました。

1950年9月~10月にかけて、国連軍が仁川に上陸し、北進して平壌を制圧したころの占領地。

1950年9月~10月にかけて、国連軍が仁川に上陸し、北進して平壌を制圧したころの占領地

赤色が「北朝鮮」、緑色が「韓国・国連軍」の領域

今度は、北朝鮮が消滅しそうな勢いね~!

中国人民義勇軍の参戦

ソ連に地上軍派遣を要請して断られていた金日成は、中国に部隊派遣を要請しました。

アメリカ軍が鴨緑江に到達すれば川を渡って中国に侵攻してくる可能性が・・・。

それを阻止するには部隊派遣をする必要がある、との考えに傾き、毛沢東の決断通り部隊派遣を決め、

アメリカとの全面衝突を避けるため、中華人民共和国の国軍である中国人民解放軍から組織するが、形式上は義勇兵とした「中国人民志願軍」を派遣。

1950年10月~12月には、中国人民義勇軍が参戦したことにより、中朝軍が平壌を奪還しました。

1951年以降の占領地は?

1951年春ごろからは、38度線付近が戦線となり、1953年7月27日の休戦協定瞬間の状況が、現在の国境となっています。

3年間の占領の変化を見ると、以下のようになります。(画像の左上の数字が、月/年です。)

3年間の占領の変化

画像引用元:「af.wikipedia.org

38度線付近での攻防が常態化しています。

1953年、休戦協定の話が持ちあがると、

最終的な国境を少しでも多く取りたい両国の間で、休戦協定を結ぶ直前ぎりぎりまで、激しい戦いがあったそうです。

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朝鮮戦争を描いた韓国映画

韓国映画「高地戦」

この38度線付近の戦線に送られた兵士たちの戦いぶりを描いた史実を基にした韓国映画が「高地戦」になります。

「休戦になるらしい」との情報に、”死なずにすんだ!”と、喜びに沸きあがる兵士のもとに、

「休戦開始時刻の直前の、最後まで命がけで戦い抜くように!」との命令が出たため、

38度線付近の両国の兵士たちは、全滅に等しいほどの犠牲者をだします。

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韓国映画「西部戦線1953」

また、「西部戦線1953」では、西部戦線で出会った韓国軍の伝令兵と北朝鮮軍の新人兵の、戦争の命運を握る機密文書をめぐる対決を描いています。

韓国伝令兵が機密文書を届ける途中に襲撃され、落としてしまった機密文書を拾った北朝鮮の兵士。

機密文書を取り戻そうと北朝鮮兵を追いかけますが、手柄にしたいと隠したまま返してくれない北朝鮮兵。

二人を乗せた戦車の動きが滑稽に移動し、対峙する二人の言葉や振る舞いに笑いを誘い、戦争映画にしては珍しいコメディタッチ。

しかし、ラストシーンで、休戦を迎える瞬間、二人の身に”戦争”の現実をつきつけられる!

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韓国映画「長沙里9.15」

朝鮮戦争が勃発したわずか3カ月後、中朝軍が、南端の釜山近くまで侵攻し、韓国が危機的状況に陥った時、

マッカーサー国連軍司令官は、首都ソウルを奪還するため、仁川上陸作戦を行ない、勝利に導きました。

仁川上陸作戦を成功させるために陽動作戦として実施されたのが、映画「長沙里9.15」になります。

実話に基づいて描かれた陽動作戦の1つですが、作戦に参加させられたのは、平均年齢17歳、訓練期間2週間、支給された武器弾薬は乏しく、食料も僅か。

中朝軍をかく乱させて、東海岸に注意をそらすのが目的なため、未熟でも射撃をできる程度の頭数をそろえた感じの772人の若者で構成された部隊です。

仁川上陸作戦の影で、虚しく死んでいった若者たちの決死の戦いは、韓国側だけでなく、北朝鮮側兵士も、同い年くらいの、親の元へ早く帰りたいと願う若者たちでした。

成功裏にある勇気ある若者と、戦争の悲惨さを物語っている映画です。

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※参考資料「ウィキペディ」より

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