韓流ドラマ「風の絵師」で見る絵心や解釈が面白い!

実在する有名な文化人

昔、たまに美術館に足を運んだり、

画家集の本や、ルネッサンス時代の画家を取り上げたTV番組を見たことがありますが、

その絵の解釈や背景を聞いてみると、本当に奥深く面白いものです。

しかし、自分一人でその有名な画家の絵を見ても、解釈や背景は分からないので、

ただ、”上手な絵だなぁ~”で、終わってしまうことがほとんどー。

最近、観ている韓流ドラマの「風の絵師」では、実在した朝鮮王国時代の2人の画家の絵を実際に取り上げながら、その解釈をしてくれます。

韓流ドラマ「風の絵師」物語の舞台

舞台は、朝鮮王第22代の正祖(イ・サン)の即位元年、

一人は、キム・ホンド、号は檀園(タンウォン) と、

もう一人は、シン・ユンボク(申潤福)、号は蕙園(ヘウォン)が出会い、師弟関係になり、

二人の絵の競い合いや、王の肖像画、数々の絵を描かなければならない対決場面があり、
そのたび、絵の品評・解釈を行ってくれます。

ドラマで描く絵は、実際に現在も残されている名画を描き上げる場面となっており、シン・ユンボクは、男性には難しいと思われる絵の構図が多く残されているため、本当は、女性が男装していたのでは?

という設定で、女優ムン・グニョンさんが熱演していらっしゃいます。(歴史上は、男性です)

檀園(タンウォン) ことキム・ホンドの作品

実在の金弘道(キム・ホンド)は、母方が画員(宮廷画家)を多く輩出する家系で、朝鮮王朝後期を代表する画家「三園」《金弘道(檀園)、申潤福(蕙園)、張承業(吾園)》の一人になります。

1773年には王世孫(のちの正祖)の肖像画をはじめ、正祖の即位後も王族や王の肖像画を描くほど、非常に重用された画家でした。

白東脩(ペク・ドンス)が主導して編纂した、絵や文章を通して、戦闘時の動作(型)を一つ一つ丁寧に説明した「武芸図譜通志」の挿絵も、キム・ホンドが担当しています。

 

ドラマの中では、ユンボクは、才能あふれる若い画家で、熟練の師匠であるキム・ホンドに対し、

鳥の絵を描いた時に、鳥かごに入っているように周囲の状況を描くことで、

目に見えない鳥の心情「鳥かごを出て、大空へ羽ばたきたい!」という気持ちまで描くことができると主張します。

それによって、それまで、単体で絵を描いていたキム・ホンドが、背景のある画風に変わっていったかのように、画風の変化などもドラマのシナリオに上手に織り込まれています。

【描きたいものだけが描かれている頃のキム・ホンド作の絵】


【背景まで描かれるようになった頃のキム・ホンド作の絵】


【夕焼けの日が当たると、絵の色が変わる不思議な技法が取り入れられているキム・ホンド作の絵】

ー3枚ともキム・ホンドの作品、絵の引用元は「Wikipedia」よりー

その他の檀園の作品は、Wikipediaでご覧いただけます。

蕙園(ヘウォン)こと、シン・ユンボク(申潤福)の作品

実在の申潤福は、代々が画員という一族に生まれ、李氏朝鮮の図画署画員の身分で、僉節制使という官職に就いていたようです。

しかし俗画を好み、多くの風俗画も描いたことで、当時にしては、図画署画員としては浮いた存在であったと言えます。

こちらは、シン・ユンボクの代表作の「端午風情」です。

端午の日には、川辺に女性だけが集まり、水遊びをする習慣があったそうです。

女性だけしか入れないはずなのにも関わらず、男性のシン・ユンボクが警戒されずに、その場にいたかのように描いているため、ひょっとすると、女性なのか?

と言われている理由の一つです。

暗い配色の中に、絵の中心人物だけ、派手な赤色に塗り明暗を付け、主人公を引き立てるのも、シン・ユンボク独特の画風だと紹介されていました。

また、山影でこっそり盗み見る男たちの姿にもストーリー性があり、見る人達をわくわくさせる絵の構成も、当時はシン・ユンボクならではの画風でした。

図画署画員でありながら、このような画を多く描いたため、図画署画員を追放された説もあります。

こちらも、中央の剣舞を踊る絵の中心人物となる女性が派手な色で目を引き、周囲の観客や楽師なども描かれ、スピード感や人の動きが上手に描かれています。

韓流ドラマの「風の絵師」では、キム・ホンドとの絵の対決で描いた画ということになっています。

実は、師匠と弟子の関係にありながら、キム・ホンドとシン・ユンボクは、同じ題材で多くの画を残していることから、ドラマのような対決が数多くあったのでは?とも言われています。

この絵も、同じ場所にいたと思えるキム・ホンド作の画が残されており、韓流ドラマ「風の絵師」では、そのようないくつかの画を対決という名目で登場しますので、ドラマの見どころの一つと言えます。

ー3枚ともシン・ユンボクの作品、絵の引用元は「Wikipedia」よりー

その他の蕙園の作品は、Wikipediaでもご覧いただけます。

時代背景を描くため朝鮮第22代国王・正祖が登場

朝鮮第22代国王・正祖の父思悼世子の肖像画を先王の英祖が残しているという設定で、

ドラマは、正祖がキム・ホンドとシン・ユンボクに、思悼世子の隠された肖像画を探すように命じます。

思悼世子と言えば、謀反を始めとした数々の罪で、英祖に米櫃に入れられて処刑されています。

その英祖が、思悼世子の肖像画を残したことが世間に公開できれば、

英祖は、思悼世子が陥れられたことを知り、身分回復をしようとした証拠にもなりますので、逆族側の大妃様や大臣たちも必死に邪魔をしようとするストーリー展開もあります。

しかも、その思悼世子の肖像画に、キム・ホンドの師匠とシン・ユンボクの両親が殺されているため、二人も危険に晒されながら必死に探していきます。

思悼世子の肖像画は、パズルのように5つのパーツに分けて隠されていて、画家ならではの技術で思悼世子の肖像画を完成させていきます。

そういった時代背景が混ぜてあるのも、韓国ドラマ「風の絵師」を興味深く観れる理由の一つになっています。

図画署画員にとっての王の肖像画(御真画師)を描く重要性

王の肖像画を描く場面では、画工が、王の肖像画を描くことは、どれだけ大変な作業なのか、

手順や描く上での注意点、描く人の心構え、評価のされ方などを教えてくれます。

韓国ドラマ「イ・サン」でも、ヒロインのソンヨンが、王の肖像画を描く場面がありますが、本当は、こんなにも大変な流れで一枚の肖像画が作成されるのだということが分かります。

例えば、王の肖像画は、御真画師と呼ばれ、その王が亡くなった後も、その絵の中に、命を吹き込むことであり、顔のシミやシワ、ほくろなど、醜いと思われるものは描きこんではいけないという決まりなどもあったみたいです。

出来上がったあとは、王や朝廷の官僚とともに精査して、合格かどうかを決めていたようです。

カメラのない時代、精巧な王の肖像画、民の暮らしの様子、記録画など、画家が技術だけでなく、どのような工夫や感性で絵を描き残したのか、など昔の文化・絵の楽しみ方が参考になる、

韓国ドラマの歴史劇の中でも、とてもおすすめなドラマの一つです。

主演を務めた女優ムン・グニョンさんが、このドラマで、男として生きる姿と女性の心を、見事に熱演した演技力で、史上最年少でSBS演技大賞を受賞し、子役時代から女優としての存在感を高めたヒット作となりました。

【風の絵師の予告動画】

바람의 화원(Baran Eui Hwaweon) / 風の絵師 PV

韓国ドラマ「風の絵師」のキャスト・あらすじ

【主なキャスト】
・金弘道(キム・ホンド)役:パク・シニャン「パリの恋人」「銭の戦争」
・申潤福(シン・ユンボク)役:ムン・グニョン「シンデレラのお姉さん」「火の女神ジョンイ」
・キム・ジョニョン役:リュ・スンリョン「IRIS-アイリス-」
・正祖役:ペ・スビン「トンイ 」「朱蒙」「華麗なる遺産」
・チョンヒャン役:ムン・チェウォン「王女の男」「グッド・ドクター」

【スタッフ】
演出:チャン・テユ
演出:チン・ヒョク
脚本:イ・ウニョン
放送局:SBS
話数:全20話

【あらすじ】
王の肖像画を描いた元老画員が謎の死を遂げてから10年後。中堅画員・ホンドと新入りのユンボクは、臣下の陰謀により宮廷から追放されるが、王は10年前の肖像画を探すよう2人に密命を出す。実はユンボクは、父の死の真相を探るために男装した女性だった。

【現在、U-NEXTで31日間無料で視聴できる見放題作品の関連ドラマ・映画情報】
・韓国ドラマ「風の絵師」(制作:SBS、全20話)
・韓国映画「美人図」(シン・ユンボク役:キム・ミンソン、キム・ホンド役:キム・ヨンホ、ガンム役:キム・ナムギル)
※各リンク先に「ドラマのページ」が表示されない場合は、すでに配信が終了しています。本ページの情報は令和2年3月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

☆☆☆PR☆☆☆
NEXTは、韓流ドラマが最も充実した動画サイトです。そのほかにも、新作・旧作の映画(洋画・邦画)、海外ドラマ、日本の見逃し配信番組、アニメ、バラエティ番組、電子書籍なども豊富にそろっています。お試し無料視聴体験期間は、たっぷり31日間!じっくりとお好きな番組を探して、ご覧いただけます。

特に、夏休みや冬休みなど、長期休みのある期間は、新たな作品の追加も多く、おすすめです!

※U-NEXTの無料体験の詳細は、こちら!


コメント

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました