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遣唐使を廃止した時代の唐と新羅の様子がよく分かる!韓国ドラマ「海神」

ーPRー

遣唐使船の航路地図 新羅(前57-935)
地図:「Wikipedia」よりーhttps://ja.wikipedia.org/wiki/遣唐使#航路と遣唐使船

日本が遣唐使の派遣を中止したのが、894年のことー。

菅原道真が、嵐や海賊で危険だから行きたくない!

というのが理由だったとかー、歴史の時間に学んだ覚えがありますね。

 

その頃、中国大陸や朝鮮半島は、どんな様子だったのでしょうか。

ちょうど9世紀の遣唐使船の航路と同じ海域で、新羅の商人が海賊討伐で名を上げた商人がいました。

 

その時代の様子を観ることができるのが、このチェ・スジョン主演の韓国ドラマ「海神」と言えるでしょう。

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韓国ドラマ「海神」の主人公・チャン・ボゴとは?

チェ・スジョンが演じるのは、実在した商人張保皐(チャン・ボゴ)。

プロフィールは、以下のようになります。

790年頃に新羅南部の海岸地帯に生まれ、810年中国の山東半島に渡り、その地の軍閥勢力であった徐州武寧軍に入って、高句麗人出身の北方軍閥・李正己と戦った。徐州節度使配下の軍中小将の地位を得た後、828年頃に新羅に帰国し、興徳王に面会して新羅人が中国で特に海賊たちに奴隷として盛んに売買されている実情を報告し、兵1万を授けられて清海鎮大使に任命された。

現在の全羅南道莞島に根拠地を置いた張保皐は、新羅南部の群小海上勢力を傘下に収め、唐・日本と手広く交易活動を行い、中国沿海諸港に居住するイスラーム商人とも交易を行った。

836年に興徳王が死去すると、新羅の都・金城(慶州)では王族間の後継争いが起こり、一旦は敗れた金祐徴(後の神武王)が張保皐のもとに身を寄せてきた。張保皐は金祐徴を支援するために友軍の鄭年に5千の兵を与えて閔哀王を討ち、金祐徴は神武王として即位することができた。この功により張保皐は感義軍使に任命され、食邑2千戸を賜った。神武王は王位簒奪の成功の暁には張保皐の娘を王妃に迎えると約束していたが、即位後6ヶ月で急死した。後を継いだ文聖王は即位後直ち(839年8月)に大赦を行うとともに、張保皐の功績を称えて鎮海将軍の官位と礼服とを授けた。しかし、閻長という剣客が彼の暗殺を請け負い、閻長は張保皐に偽装投降し、宴会の席で張保皐を暗殺した。  「Wikipedia」よりーhttps://ja.wikipedia.org/wiki/張保皐

と、彼の生涯が紹介されています。

この韓国ドラマ「海神」も、この史実に基づいた構成・シナリオとなっています。

奴婢などの身分の低い立場から、商人として大成し権力者に上り詰めるまでの役を、韓国俳優チェ・スジョンが、熱演しています。奴隷として売られ瀕死の状態で苦労しながら生きながらえていく様と、後半では、頼りがいのある誠実な権力者としての姿をよく演じ分けていると思います。

特に、生きるために必死な姿を見せようとするため、奴隷時代に、地べたに投げ捨てられたおにぎりを、縛られたまま這って食べる姿など、主役でありながらも、ここまで演じるか?と思えるような場面も、チェ・スジョンらしい光景ですね。

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9世紀の東アジアの様子

この「海神」の舞台となる海には、商船を狙う海賊船が頻繁に出没し、新羅の国自体が、海賊の討伐に苦慮していたことが分かります。

チャン・ボゴの敵となる海賊側の配役として、韓国俳優ソン・イルグクが演じます。

ソン・イルグク演じるヨムジャンは、人柄は良い人だったのに、チャン・ボゴと同じ女性を愛してしまうことで、執拗にチャンボコに対して敵意を抱き、だんだんと海賊として悪役の存在になっていきます。

当時、本当に同じ人を愛したかどうかの事実関係は分かりませんが、チャン・ボゴを暗殺した実在の人物であることは確かみたいです。(参考:「Wikipedia」ーhttps://ja.wikipedia.org/wiki/張保皐)

ソン・イルグクについては、「海神」撮影当時は、まだ主役をするほどの俳優ではありませんでしたが、この「海神」で、かなりの存在感を出したことから注目を集め、のちに「朱蒙」の主役を貰ったそうです。

ソン・イルグクの熱演ぶりも、見どころと言えるでしょう。

 

一方、中国の様子は、揚州は華やかで絹織物なども上等品であるものの、内乱が起こり、商人が物資を運ぶのすら命がけの仕事であるほど、物騒になっていく様子が描かれています。

プロフィールにあるように、チャン・ボコ自身も、最初は命がけの格闘するための奴隷として買われ、最後まで勝ち抜いたことから、その力量を買われ、今度は徐州武寧軍に入隊を強いられ、高句麗人出身の北方軍閥・李正己と戦わされる場面も入っています。

 

828年頃に新羅に帰国後は、チャン・ボゴが、海賊征伐に活躍し、商人としての地位を固めて行く一方で、玉座が、42代興徳王から46代文聖王までのわずか4年間(836~839年)で5人も王が交代するほど、目まぐるしく反乱が起こり続けます。

中には、王になる就任式の途中で、暗殺される王も出るなど、新羅の朝廷も頻繁に官僚が入れ替わります。

史実と知らずに観ていた時は、「なぜ、こんなに王がすぐに死んでしまう場面が設定してあるのか?」と不思議に思ったほどです。

最後のラストシーンは、もっと納得のいかない終わり方でした。

主役のチャン・ボゴと仲間たちが皆殺しに合い、密命を受け暗殺に成功したヨムジャンが喜ぶ姿で終了。

 

非常に不気味な終わり方でした。

9世紀の新羅は、そんな時代だったようです。

このまま新羅時代末期に入り、935年に高麗太祖王建に降伏することになるので、すでに、国が揺らぎ始めていた前触れだったのかもしれませんね。

9世紀に内乱で物騒だった唐の国も、907年に唐は滅亡しています。

 

反乱が起きると、国が危うくなる!

 

そんな時代に生きた人々のドラマです。

9世紀は、海賊、内乱により、海上も陸上も穏やかではなく、しかも、船の技術がまだ未熟なため、嵐や船の転覆もあり得るリスクを抱えながら、遣唐使船は、10~20年に一度の割合で派遣されていたようです。

遣唐使の派遣により、日本が得た物や文化も大きかったようですが、チャン・ボゴは、海賊征伐をしながら、日本や周辺国との商売を手広く行なったため、その恩恵も受けていたのではないでしょうか。

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韓国ドラマ「海神」(全51話)の概要

平均視聴率30%、最高視聴率36%を記録。

原作:崔仁浩(チェ・イノ)の同名小説。

総制作費150億ウォン。

統一新羅の時代に実在した人物チャン・ボゴを主人公に、8世紀から9世紀の東アジアを舞台とする時代劇。

『海神』(ヘシン)は、2004年から2005年に、韓国放送公社(KBS)が制作・放送したテレビドラマ。韓国にて平均視聴率30%、最高視聴率36%を記録しました。

主演はチェ・スジョン、ソン・イルグク。チャン・ボゴの友人であり宿命のライバルであったヨムジャンを演じたソン・イルグクは主人公以上の人気を博し、2006年の韓国MBC制作の歴史大作『朱蒙』の主役の座を射止めることになります。

おもな出演
チャン・ボゴ:チェ・スジョン
ジャミ:チェ・シラ
ヨムジャン(閻長):ソン・イルグク

【予告動画】

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